利生寺について

利生寺の由縁やご本尊さまについてご紹介します。

遠州観音霊場利生寺は、ご縁を頂いてご参詣なされる皆様が住職ともご縁を結び自分の今を見つめ直し、正しく前向きな生活を共に送れる事を願いお勤めをいたします。

利生寺は、古くから現在の島田市金谷にあるお寺ですが、曹洞宗としての利生寺が始まったのは、1604年(慶長9年)のことだったそうです。

その年に村民から浄財を募り、伽藍を建立したことにより、現在まで続く禅宗としての利生寺が始まったとされています。

翌年の1605年(慶長10年)には、甄州全察(けんしゅうぜんさつ)大和尚を迎え、その後法灯を伝えて、現住職・眞道大和尚へと至っています。

泰然たる岩山の徳を表して「得岩山」と号し、観音様によるご利益(利生)があることから「利生寺(りしょうじ)」と名付けられたとも伝わっています。


利生寺のご本尊さま

その昔、当地ではお地蔵さまが信仰の対象であったと伝えられています。

このお地蔵さまは観音さまと並び、人々の苦しみに救いの手を差し伸べてくださることから、ご本尊として「地蔵菩薩」をお祀りするようになったと言われています。

ご本尊さまは、座禅をするときのように結跏趺坐で座られております。本来、右手には錫杖、左手には宝珠を持っていたと思われますが、いつの頃か錫杖と左腕自体がなくなってしまい、今に伝わっています。

また、ご本尊さまが観音さまにも負けないほどのご利益をくださることに由来して「利生寺(りしょうじ)」と呼ばれた、という説もございます。


聖観世音菩薩尊坐像

利生寺の観音さまは、天平12年(740年)頃の高僧行基作と伝えられており、島田市の文化財に指定されています。

観音堂の中央に祀られており、寄木造りで台座を含めると全高2.2mあります。

もともと秘仏(決まった時期にしか公開しない)とされていましたが、現在は土日の日中など多くの時間で公開しています。

言い伝えでは、観音さまが夢に現れて人々の願いを聞き、手助けをしてくださると言われています。 夢で見るほどの強い願いを聞き届け、導いてくださることから、「夢應(ゆめおい)観音」と呼ぶようになりました。

毎年2月10日に「聖観世音菩薩尊祈願祭(初観音)」を厳修しています。

圓通殿にお参りなさる方も、遠くからお願いごとをされる方も皆さまの願いが成就するよう、一心にご祈祷させていただいております。

時節柄、合格祈願や学業成就といったご祈祷も受け付けていますので、ぜひお申し込みください。

詳しくは聖観世音尊祈願祭(初観音)をご確認ください。

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アクセス

遠州観音霊場 利生寺

所在地
〒428-0044 静岡県島田市金谷緑町109

駐車場
利生寺にご来山の方は、お寺の前にある駐車場をご利用いただけます。(約5台)